サイズ

一説には一人の平均的技術を持ったペルシャ絨毯職人が1日あたり5000ノットを結べるようです。
大きいサイズになると数十万～100万ノットとなり、製作日数(人件費)がかかるため比例して価格が上がっていきます。
下記は国内でよく見かけるサイズの名称です。産地や工房、素材などによって誤差が生じます。

Poshiti（ポシティ）約60cm × 約90cm
Zarocharak（ザロチャラク）約80cm × 約120cm
Zaronim（ザロ・ニム）約100cm × 約150cm
Dozar（ド・ザール）約140cm × 約210cm
Pardeh（パルディ）約160cm × 約260cm
Kallegi（カレギィ）約200cm × 約300cm～約250cm × 約350cm
Ghali（ガリ）約8㎡～

絨毯の密度

上述の通り、ペルシャ絨毯の売値には人件費が大きく影響されます。
約200cm x 300cm(6㎡)のカレギィと呼ばれる大きなサイズのものは、2～3人で2年程を要します。
後述する有名産地の少ないノットの絨毯より、マイナーな産地の高密度の絨毯の方が高額で売られたりもします。

素材

ペルシャ絨毯はシルク、ウール、混合が主な材質になります。シルクはウールに比べて耐久性が無いためタペストリーやあまり踏まれることの無い場所に敷かれる事が多く、反対にウールは耐久性に優れているのでリビングや玄関マットなどに使用されます。

ウールの中でも子羊から初めて刈り取ったものをコルクウールと呼び、柔らかいため高密度の絨毯には不可欠となっています。

欧米では日本と違い、室内で靴を履く文化のため世界的にウールの方が需要が高いようですが、一般的にはシルク製のペルシャ絨毯の方が高級なものとされています。